Fielder vol.78 廃キング ー目次ー

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新しい財・サービスを強制する資本主義社会だからこそ面白い!

廃キング

 

すべてが暴かれた世界に残された
未到のフィールド探訪術

身の回りのほとんどのことが明らかになって、現実世界には人類未到を旅した冒険家の感動がほぼなくなってしまった現代。万博に行っても雑誌を読んでも目の覚めるような発見はなく、今週末もいつもの通りに過ごしてしまう……なんて日々を打破したいなら、お金も準備も大していらないお勧めの現生人類未到旅がある。日本に点在する遺構を訪ねて過去を脳内で完全再現する、名付けて“廃キング”である。

Ph 01

エントロピー増大の法則を
脳内と足で打ち破る
魅惑のタイムトリップ体験

廃キングのコツ

暴かれきった現代でも未解明の、今のところAIには実装できない感覚「クオリア」をフル活用しよう。「トマト」「焚火」「キツい登攀」、これを読んで頭の中に浮かんだ“赤”やら“熱さ”、“その時見た風景や疲労感”など、限りなく実体っぽい感覚的体験がそれだ。見たい過去にまつわる情報と実際に出向いた現場の肌感覚を合わせれば、過去へタイムスリップできる。

※この記事は2025年6月発売『Fielder vol.78』に掲載されたものです。