Fielder vol.74 今日からできる野食生活 ー目次ー

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腐敗した体制の愚策に翻弄されず豊かな食卓を手にするために、身近なフィールドを食料庫にする術を学ぶ

 ニュース番組で今期の名目GDPはウン%上がったという報道をよく耳にするが、大抵実質GDPには触れずじまい。穿った見方をすると、与党はお得意のB層戦略で ”政府はよくやっている“と無辜の民に思わせたいのかもしれない。あるいは、もしかしたら経済は人々の希望によって上向くものだから、それを促そうという戦略なのかもしれない(※)。いずれにしても、スーパーで食品すら自由に買えない実情は変わらないのだ。

 大昔の生活に比べたらそれでもまだ余裕はあるものの、21世紀になってまで体制の私利私欲や嘘に翻弄される社会というのはどうなのだ。やっぱりここは最も手軽かつ根本的な脱・経済支配手段、食料を自身の知恵と技術で得る”野食“をもって確固たる生活を取り戻すべきだろう。

(※)編集部員がかつて学んだ経済学者・(故)貝塚啓明氏はゴリゴリの霞ヶ関人間だったが、様々な策を打とうと結局経済は人々の心持ちで動くと言っていた。暗くなるニュースを聞くより、野で遊んだ方が経済効果も高まるのでは?

写真/降旗俊明

※この記事は2024年6月発売『Fielder vol.74』に掲載されたものです。