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SURVIVAL SKILLS
ホモ・サピエンスはただ今、絶賛大量発生中である。それも突発的にではなく、数世代かけて高密度に至る漸進的大発生だ。この手の大発生は農作物や森林の病害昆虫によく見られ、しばしば破壊的な被害をもたらすことで深刻な問題となっているが、はたしてホモ・サピエンスの場合はどうだろう。目先の私利私欲に駆られた権力者たちに操られ、無意識にとんでもなく危険な破壊工作(表向きには発展)に加担してはいないだろうか。自然の摂理を鑑みるに、大量発生に至った種が辿る運命は自明。同じ道を辿る前にもう一度、ホモ・サピエンス本来の姿に戻って考えたい。自然の中で等身大の発展を成し遂げ、真の幸福を再確認したい。
※この記事は2018年12月発売『Fielder vol.43』に掲載されたものです。
岡山 鏡野(岡山県)/千曲川・高社山(長野県)/紀北町(三重県)
SEA TO SUMMIT2018
文・写真/井上大助、写真/杉村航(P130-131)、黒田誠(P132-133)、写真提供・協力/モンベル