【vol.42】MIL-SPEC LIFE 38

最強の防寒装備ECWCS LEVEL7&LEVEL3で真冬のフィールドを切り抜ける

ミリタリーウェアの中でも最強の呼び声が高い防寒装備が、米軍が誇るレイヤリングシステムの頂点「LEVEL7」ジャケット。これを「LEVEL3」フリースとともに運用することで、極寒のフィールドでも快適な野営を実現できるのだ。鉄板のコンビに注目!


米軍直結の性能を持つ最強のコンビネーション

防水&防寒ジャケットを象徴するミリタリーウェアを挙げるなら、やはり米軍が誇る最新システム「ECWCS」のレベル7。ECWCSとは「Extend Cold Weather Clothing System」の略で、直訳すると拡張式寒冷地被服システムになる。ラインナップはレベル1「薄手のポーラテック下着」からレベル7「中綿入りのソフトシェル」までが揃い、組み合わせ次第で世界中のあらゆる気候に対応できる最強のレイヤリングシステムと言えるだろう。

さて、そんなECWCSの中でも最高位となるレベル7は「エクストリームコールドパーカ」とも呼ばれ、極寒地において最終的に着用されるヘビーアウターだ。厳しい環境下でも浸水せず、兵士の行動を妨げないよう柔軟性に富み、軽量に作られている。“柔らかくて軽い”ということで、米兵たちからは“マシュマロスーツ”として親しまれているのも有名だ。

そんなわけで今回はこのヘビーアウターを運用するにあたり、ECWCSのレベル3に該当するフリースジャケットとの組み合わせを提案したい。どちらも単体のアウターとして使えるため、この2枚で日本の春、秋、冬をカバーする3通りの着こなしができる。ここで紹介する「FR–HQ」、「ヘリコンテックス」ともに実力派ミリタリーウェアブランドの筆頭なので、そのタフ性能も折り紙つきだ。ぜひ自身の野営装備に導入してほしい。

※商品情報は本誌発売当時(2018年10月)のものです

米軍指定ファクトリーから最高精度のLEVEL7が堂々のリリース!

FR-HQ

EXTREME COLD PARKA

OUTER

実際に米軍のECWCS装備を手がけている指定工場のプライベートライン「FR-HQ」から、実物同等のレベル7パーカがリリース。中綿にプリマロフトを採用することでダウンにはない軽量性と利便性を実現。2万6800円(税抜)

襟元にはフードが備わり、突然の天候変化にも素早く対応可能。ヘルメットを着用していても確かなフィット感を得ることができる。

米軍指定工場品だけあってディテールまでリアルに再現。某ODブランドが手がけたレベル7も実は同工場で生産されていたとの噂もある。

FR-HQ

ECWCS FLEECE LINER

MID LAYER

こちらも同じく「FR-HQ」が手がけたレベル3フリース。肉厚のマイクロフリースをボディ全面に用いつつ、ボディサイドにはストレッチ性と通気性を持たせたグリッドフリースをあしらうことで機動性も抜群だ。9800円(税抜)

カラーバリエーションはACUフォリッジグリーンのほか、OCPブラウンも用意。OCPと名にある通り、マルチカム系アウターとの相性も◎。

襟、肩部にはナイロンの補強を施し、単体使用時の耐久性のみならず、レベル7などとのレイヤリング時も摩擦を軽減できる効果がある。