【vol.29】MIL-SPEC LIFE 26

最も森に馴染む大定番のOG JKT

暑さが落ち着く夏秋シーズンこそ野営ライフの大本命。というわけで今回は、昨今のファッションシーンを賑わすミリタリージャケットの金字塔を紹介したい。歴史的野戦で活躍したOGカラーこそ、アウトドアマンの象徴である。

※商品情報は本誌発売当時(2016年8月)のものです

ジョン・レノンも着用した銘JKTの玄人好み仕様

SESSLER MFG,CO. UTILITY SHIRT TYPE 1964

[ユーティリティシャツ タイプ1964]
SHIRT, MAN’S, COTTON SATEEN, OG-107
1947年に採用された最初期モデル「M47」から1987年ごろまで生産された最終モデル「OG−507」まで、実に40年もの間米兵を支えた野戦・作業服がユーティイリティシャツ。同モデルは玄人好みな「OG−107」の2ndタイプで、ジョン・レノンが着用していた3rdタイプの前身である。4900円 ※ワッペンなし4500円(ともに税抜)
注:ユーティリティシャツの分類法は諸説あるが、最も細い分類法で表記

ヘリンボーンツイルの「M47」より着心地に優れたコットンサテンを採用する「OG−107」。カラーもOD−7からOG−107に変更。

2ndタイプを象徴するディテールが両肩の絞り込み。なお同レプリカは日本人によりフィットする身頃・身丈を採用。

ワッペン付きモデルの左肩にはナム戦期の米陸軍第25歩兵師団“トロピカルライトニング”パッチが付いている。

右胸のネームテープが白いのも2ndタイプの特徴。その他タイプのOGカラーテープより軽快な印象を受ける。

SESSLER MFG,CO. JUNGLE FATIGUE JACKET 初期型

[ジャングルファティーグジャケット 初期型]
COAT, MEN’S, COMBAT, TROPICAL
ベトナムの高温多湿な気候に合わせて約10年間生産された熱帯被服。同モデルは1963年ごろから生産された初期型で、エポレットやポケットフラップのボタンが露出しているのが特徴。他のタイプと比べて若干淡いOGカラーを採用しているのも、ヴィンテージな雰囲気を醸すセスラーの拘りだ。5800円 ※ワッペンなし4800円(ともに税抜)

ワッペン付きモデルの左肩にはスペシャルフォースタブとフルカラーバージョンの米陸軍特殊部隊グリーンベレーパッチが付く。

ポケットフラップの露出したボタンが初期型の特徴。ポケットのマチ部に設けられたドレンホールもしっかりと再現される。

初期型は中期型まで採用されることとなるウインドフラップを装備。前立てとは別に2つのボタンで留める仕様となっている。

腰回りを絞れるウエストタブがあしらわれるのも初期型を象徴するディテールだ。この衣装は中期型にも継承される。