実生活にも効果アリ! 等身大のエネルギーを取り戻す 炭焼き再考

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唯一無二のエネルギーだと騙され“オール電化”で痛い目を見るより、今一度、過去の人類を支えた等身大エネルギーに着目したい。「炭」は決して主力とはならない。だが、捨てるべきものでもない。

写真/降旗俊明

広若 剛

“LEARN FOR PEACE”と書かれたTシャツ、バックパックにはチェ・ゲバラのバッチ、全体的に古き良きプロレタリア然とした出で立ちで現れた広若氏は、東京で「多摩炭やきの会」を束ねる炭焼き達人。今回は我々にもできる最も基本的な伏せ焼きを伝授してくれた。

木村 直

今回は助っ人として広若氏と同じ「多摩炭やきの会」に属する木村氏も参加してくれた。燻製料理に造詣が深く、過去のエネルギー「炭」の魅力を熟知している。

まだまだ現役!
炭は誰でも生成できる等身大エネルギーだ !

 食料をコントロールする者が人々を支配し、エネルギーをコントロールする者が国家を支配し、マネーを支配する者が世界を支配する。これは冷戦期のアメリカを担った冷徹な策士、キッシンジャーの言葉である。当然現代の主なエネルギーは電力なので、今我々から騙し取った権力を振るって国家を支配しているのは、蜜月な関係にあるあの政党とあの広告代理店とあの電力会社である。

 というわけで、それに少しでも反抗したいサバイバル愛好家にオススメの原始遊戯が「炭焼き」である。これは今や過去のエネルギーとなってしまった「炭」を作り出すためのテクニックだが、その材料をとっても設備をとっても、個人の力の範囲内で優良なエネルギー源を生み出せるのが何よりの魅力だ。これを知っておけばライフラインが断たれた未曾有の事態にあってさえ比較的効率の良いエネルギーを生成できるほか、失敗しても消し炭ができるだけで臨界事故は起こらない。もはや現代社会において電力の恩恵を否定することはできないが、生活のサブシステムとして炭の有用性に着目したい。