【vol.27】森の休息方法 〜今こそハンモックを使いこなす〜

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圧倒的に軽く設営が楽な林間最善の休息道具に注目!

山へ探検に出かける時、ぜひ持って行きたいのがハンモックである。野営を行う探検はもちろん、日帰りの探検にも携行することをお勧めする。理由はずばり、テントよりも圧倒的に軽く、設営が楽だからだ。木が生えている場所であれば、バックパックからハンモックを出してそれに寝っ転がるまでの所要時間は5分もかからないだろう。人里離れた野生の地で、ゆらりゆらりと寝て過ごすのもまた一興である。

撮影協力:
DDハンモックジャパン https://www.ddhammocks.jp/
outside BASE http://outsidebase.com/

ビギナー向けハンモック2選

真夏も蚊やアブに悩まされずゆっくり山で寝て過ごせる!

DD HAMMOCKS
DD Travel Hammock/ Bivi

ハンモックに蚊帳がついたDDトラベルハンモック。付属のゴム紐で蚊帳を吊り上げれば快適な居住スペースが出来上がる。地面からの冷えや水気を気にしなくていいのもハンモックの魅力だ。

ハンモック自体に防水性があるので、ファスナーで開く幕体の間に荷物を入れれば防水収納スペースになる。あたりに木がなければ、地面にテントとして設営することも可能だ。重量930g。


 

手軽にこの快適性を体感したいならこちら!

DD HAMMOCKS
DD Camping Hammock

スタンダードなハンモックスタイルを手軽に楽しめるDDキャンピングハンモック。天幕に同ブランドのDDタープを組み合わせれば、雨天も安心の快適居住空間を簡単に作り出すことができる。ソロであればもはやテント要らず!? 重量650g。

ハンモックの支点確保

ハンモックの設営は簡単。ハンモックの両端から出ているロープをそれぞれ木に結びつけるだけだ。結びつける方法は無数にあるが、ここではいくつかの代表的な方法を紹介したい。どちらかのロープを張り調節ができる方法で木に結びつけておくと良い。基本的に設営に道具は必要ないが、クライミング用のカラビナとスリングがあると便利だ。

ボウノット[道具不要]

最もスタンダードな方法。ハンモックから出た2本のロープをまずハーフヒッチ(ひと結び)で結び、それぞれ木に回し込んで出合頭をボウノット(リボン結び)で結ぶだけ。

クローブヒッチ その1 [道具不要]

結び目を作らない木肌のフリクションを使う方法。ハンモックから出た2本のロープを1本と捉えて木を1周させたら、交差させてもう1周。ロープが交差している間にロープを挟み込む。

エイトノット その1 [カラビナ]

早さを狙うカラビナを使った方法。ハンモックから出た2本のロープを束ねて先端にダブルエイトノットで輪を作る。そこにカラビナをかけてから木に巻きつけ、元のロープにカラビナをかける。

ボーラインノット [スリング]

高さ調節が楽なスリングを使った方法。まずは木にスリングをカウヒッチで巻きつける。ハンモックから出た2本のロープを1本と捉え、スリングの輪を通してボーラインノットで固定する。

クレムハイストノット [カラビナ/スリング]

張りの調節ができる方法。「エイトノットその1」と同様にロープ先端にカラビナをかけたら、元のロープにクレムハイストノットでスリングを結びつけて、そこにカラビナをかける。クレムハイストノットの結び目の位置で張りが調節できる。

エイトノット その2 [カラビナ/スリング]

固定力が高い方法。「エイトノットその1」と同様にロープ先端にカラビナをかけたら、木にカウヒッチでスリングを巻きつけて、そこにカラビナをかける。これはクライミング時にロープのアンカーを取る方法と同様で、しっかり固定できる。

クローブヒッチ その2 [カラビナ/スリング]

張りの調節と固定力の高さを両立した方法。木にカウヒッチでスリングを巻きつけて先端にカラビナをつける。そこにハンモックから出た2本のロープを1本と捉え、クローブヒッチでかける。クローブヒッチを作る位置で張りが調節できる。

ガルーダヒッチ [カラビナ×2/スリング]

張りの調節と固定力の高さを両立した方法。木にカウヒッチでスリングを巻きつけて先端にカラビナを2枚つける。そこにハンモックから出た2本のロープを1本と捉え、ガルーダヒッチでかける。カラビナの間から出たロープを引けば張りが調節できる。