食用に移入された “外来魚”を味わい尽くす!身近な水辺で簡単に釣れる淡水の恵み 川の外道食堂

Ph02

野生の食材を手に入れる。その方法としてポピュラーなのは、やはり釣り。ひとつの釣り場でいろんな魚が釣れるのも面白いところ。 なかでも今回は、特定外来生物に指定されて以来、全国的に駆除が進むなか、 食用として再び注目されはじめたブラックバスとブルーギルを狙ってみた。写真・文/相原由和

ブラックバスは近所の野池などにも生息する。引きが強く、釣り人に人気のある魚種だ。

忘れられた野生の食材・外来魚バスとギルを食す

 我々の身近には、食味は抜群ながら、なぜか食用にされないものがたくさんある。例えば本誌にもよく登場するアメリカザリガニ。日本で食べることは少ないが、米国南部では郷土料理として一般家庭でも広く振る舞われるおいしい食材だ。地域や生活習慣によって食の嗜好が異なるのは当然のこと。でも、食べ慣れていないだけのものを、「どうせマズいんでしょ?」などと勝手に思い込み、顔をプイと背けてしまうのはいかがなものだろう。

日本人は魚をよく食べる。しかしほっぺたが落ちるほどウマいのに、現状ほとんど食用にされない魚もいる。2005年に特定外来生物に指定にされ、『害魚』としてのイメージがついてしまったブラックバスやブルーギルがその代表格だろう。これらは大正、昭和の時代に食用目的で国内に放流されたのが始まり。同じ淡水魚ならマス類にも劣らないほど深い味わいなのだが、残念ながら食用として定着しなかった。皮と浮き袋の付け根に独特の香りがあるため、「生臭い魚」という印象がついてしまったのだ。