【vol.62】もう直火なんてしない 究極の焚火台が完成

剛性・軽量性・収納性の三拍子が揃った実用モデル

歴戦のアウトドアマンがこぞって用いる直火の定番技法「ロングファイヤー」を焚火台上で完全再現できる逸品。こんな唯一無二の焚火台を作るためにマーグズと本誌がタッグを組んだプロジェクトもいよいよ大詰め。今回製品版とほぼ同じ仕様の最終サンプルが編集部に届いたのだ。

さて、マーグズからの小包を開封してまず目についたのは、強度と剛性を犠牲にせず、極限まで肉抜きされたメインフレームの存在。それが物好きなら誰もが唸るであろう造形美を演出していて、機能性だけじゃあない、一目でスペシャルな焚火台であることを確信させる。その他、ロック機構の追加や素材のブラッシュアップなどの変更点は多々あるが、早速フィールドで直火さながらのロングファイヤーを試してきた。ロストルは6枚付属。

軽量コンパクトにして地面級の安定感を実現

[MAAGZ×Fielder] JIKABIDAI FINAL SPEC

[マーグズ×フィールダー・直火台(最終仕様)]

I字状の軽量コンパクトなメインフレームが、W字状に展開して広大な火床を作る直火台。フィールドに転がっている倒木をそのまま載せられる抜群の強度と自由度を兼ねているため、使用感はほぼ直火と同等と言っても過言ではない。

PRODUCT DATA

SIZE:542×415×162mm(展開時)
460×140×50mm(収納時)
WEIGHT:1500g
MATERIAL:ステンレス/SUS430(フレーム、ロストル、ロストル固定用の棒)、
SUS304(灰受け固定用の棒)、
不燃クロス(灰受けシート)
PRICE:2万5300円(税込)

地面への影響を最小限に抑える灰受けには、溶接の際に用いられるスパッタシートの中でも最高峰の耐熱性を誇る素材を採用。カバー面積も広く、確実にこぼれ落ちる灰をキャッチする。

BRUSH-UP POINT

メインフレームに見る秀逸な軽量コンパクト性
最終サンプルとして送られてきたメインフレームには、もはや“メカニカルな柄”のように見える肉抜きが随所に施され、抜群の軽量性を実現していた。W字型を強固に維持するネジ式のロック機構も新たに備わっている。

ソロキャン装備に追加したい最高の火床
REAL FIELD IMPRESSION

ロングファイヤー型で調理も暖房も完璧にこなす!

ソロ装備に導入できるサイズおよび重量感を維持しつつ、そこら辺に落っこちている倒木や枝をそのまま載せられる直火同等の自由度を実現してほしい……なんて無茶ぶりがまさか本当に形となって返ってくるとは編集部も驚き。直火台を使えば適当に倒木を並べただけの、いつものロングファイヤーが簡単に再現できるので、もはや直火の意味などなくなってしまった(本当に直火感覚で組めてしまう)。これさえあれば、あらゆるキャンプ場で本誌掲載の焚火テクニックを実践できるだろう。

収納時のサイズ感がわかりやすいようワークグローブを隣に置いてみた。これなら20Lのバックパックにもスッポリと収納できることがわかるだろう。他の焚火台に比べて構成パーツも少なく、組み立ても簡単なのでかなり実践的だ。

POINT.01

サッと組み立てて ドカッと薪が置ける

メインフレームを開いて灰受けをセットし、3本のパイプ上に熾受けプレートを並べたら後は倒木をドカッと置くだけ。かなりの安定感があるため、倒木が転がり落ちることもないのだ。

POINT.02

長時間暖房もこなす脅威の耐荷重性能

屈強な火床のおかげで、ロングファイヤーの上にさらに倒木を追加するオールナイトファイヤーへの移行も簡単。市販の薪を使う焚火台には不可能な補給なしの長時間燃焼が可能。

CHECK IT!!

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