日頃の野営に活きる優れたプロダクトを本誌編集部が厳選してお届けするWEB限定連載。誌面では文字数の制約を受ける一方ここでは自由なので、道具についてその時に思いついたあれやこれやを書き綴りたいと思います。
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Camouflage Watch Tencho

フィールドにとけ込んで自然観察できるテント×ポンチョ
ポンチョ機能に加え、ポールや天頂を吊るして三角錐型の簡易テントとして使用できるユニークなアイテム。座った状態なら3人を収容できるため緊急時のビバークにも使える。カモフラージュ柄で自然観察にも最適。総重量590g。
※現在発売中の『野営道具読本vol.4』より
- MEMO -
簡易テントとして設営した時の高さが120cm、フロア部の長辺は260cmと、中で体力を温存しながら待機したり、かさみがちな野外観察装備を広げたり、横になってビバークしたりするにも十分な広さがあります。ちなみに一般的なツェルトの高さは90-110cmほど、山岳用のソロテントでもたいてい90-120cmです。顔を出す穴はフードで雨の侵入を防ぎ、ベンチレーションとしても機能。手首を出す穴はフラップ付きで、おまけにカメラのレンズや単眼鏡を出して周囲を観察するにもちょうど良さげ(少し低くて体勢が窮屈になるかも?)。 この手のテントポンチョ、タープポンチョの類は、シェルターとしての広さとポンチョとしての着丈がトレードオフとなり、どちらかが犠牲になりがちです。ところがこの問題も計算済み。裾を地面に引き摺らないように、トグルとループで着丈を短く留められる仕組みです。もちろんバックパックを背負ったままでもすぐに上からかぶれるので、急な雨にも対応可能です。
個人的には長辺側の両角をペグダウンしてフロアの二等辺三角形の頂角を程よく立ち上げ、トップのループを後ろに引いたら面白いのではと考えつきました(下の図参照)。仮に背面側の生地が垂直になるよう設営した場合、計算上は立ち上げた手前側の高さが最大79.5cmとなるので、焚火をともなった野営も実現できるかもしれません(※試していません。数学苦手な文系がフリー計算サイトを駆使して求めたおおまかな値ですので悪しからず)。
というわけで、自然観察を目的とした日帰り山行から野山に溶け込むような野営まで、急な雨や緊急時の備えとしても幅広く活用できるグッドギアでした。同メーカーからはより野外観察に特化した「カモフラージュ スクリーン」も販売されており、本格派はそちらも要チェック。また、定番のムーンライトテントやキャップのカモ柄版も登場しているので、カモフラージュ柄のラインナップにも注目です!

出入り口の高さが約80cmあれば、シェルターの前に焚火を設置して寝床に焚火の熱を取り込むこともできます。タープ設営で言うところのザタープテントのようなプライベート空間を確保しながら、ダイヤモンドフライほどオープンではないので、シェルター内のあたたかさを適度に保てそうです。















