【Vol.36】焚火と寝床 ータープ設営BASIC SKILLSー

Vol36 Tarp 01

ULブッシュクラフトスタイルに推薦したいお手軽テクニックを覚える

定番の屋根型をどんな状況でも確実に張れるようになるためには、タープのサイズを理解して立木や倒木の位置を把握することが大切だ。基本をマスターしてこそ、その先がある。タープ泊ビギナーはもちろん、ベテランも再確認して欲しい。

写真・文/荒井祐介

STYLE.01
ダイニングフライ型

周辺環境を利用して基本をマスターせよ!

Vol36 Tarp 01

SKILL.01

より素早くタープを張るためのフリクションノット&トグルの合わせ技

Vol36 Tarp 03

クレイムハイスト型

Vol36 Tarp 02

プルージック型

クレイムハスト(フレンチノット)は定番のプルージックと同様に巻き付けたロープのフリクションを利用して止める方法だが、外側に巻き終わりがくるのがポイントだ。巻き数を多くでき、高いフリクションが得られる。一方プルージックは巻き終わりが中心にくるタイプだ。これは片手でも処理が可能で汎用性が高いので僕はよく使っている。ノットの基本と言ってもいいだろう。是非マスターしてほしい。

SKILL.02

ロープ1本で屈強な骨格を構築する自在&固定系ノット2種

Vol36 Tarp 05

ティンバーヒッチ型

Vol36 Tarp 04

トートラインヒッチ

タープを張る際にメインのロープを設置する。設置や撤収が容易な方がストレスが減る。支点の最初をティンバーヒッチ(ボイヤーズノット)で始める。この結び方は折り返して4〜5回巻きつけるだけと簡単で、撤収もテンションをなくせば簡単に行なえる。巻き終わりはテンションの調整が容易なトートラインヒッチ(自在結び)で行なうと調整が楽で、設置後に微調整ができる。これらのノットは多くのロープワークブックでも紹介されている。

STYLE.02
ウェッジ型

居住空間を確保して風に対処せよ
ベーシックなスタイルのダイニングフライの風上側を低く設置し、風を受け流す方法だ。縦に並んで使えば2名が就寝するための十分なスペースが確保できる。三方を閉じているので焚き火の輻射熱も効率よく利用できる。風向きの変化が多い場所での利用にも適しているので、雨の多い季節や気温の下がる時期には特にお勧めだ。高さが稼ぎにくいのが難点だか生活スペースは十分あるので、悪天候時に積極的に利用してもらいたいスタイルだ。基本ができる人なら、足元の確保さえクリアすれば設置は簡単だ。

Vol36 Tarp 06
Vol36 Tarp 07

BACK

Vol36 Tarp 08

足元の空間を確保してリッジラインを綺麗に保つためのガイド。ここで使用したマルチチューブシェルターにはリフターがあるが、ない場合は内側に小石等をかませて止めればいい。

STYLE.03
改良スキャロップフライ型

変則形を有効利用して空間を最大利用せよ
タープの角一点を立木に結び三点をペグダウンし、中央をインナーポール形式で上げると、頭上の空間も確保できる。風雨には抜群の性能を持ち、針葉樹の葉がついた枝を入り口に被せればさらに完璧な耐候性能が手に入る。焚火との相性もよく火に対して横向きに就寝できるので薪の補給も容易になる。厳冬期以外は僕が愛用しているスタイルで設置の簡単さが魅力だ。この張り方を覚えると癖になること間違いなしだ。是非一度挑戦してもらいたい。

Vol36 Tarp 09
Vol36 Tarp 10

BACK

Vol36 Tarp 11

さらにこれを改良したバージョン。左右をリフトアップして更に居住空間を確保している。ドライシーズンならこれが一番いい。立木が雨の吹き込みを抑える自然一体型だ。

SKILL.03

スマートな設営に欠かせないロープのまとめ方

Vol36 Tarp 12

棒結び型

長めのパラコードは狩猟中の血抜きや薪集め、骨折時の三角巾の代用品、靴や装備品の修理に使用することがある。専用のコードを用意してしまうとそれ以外に使用できないことが多い。緊急時のみカットして使用するようにして、野営時に長くあまったコードは棒結びで束ねておくといいだろう。夜間に足を引っかけて思わぬ怪我を引き起こしたりするのでしっかり処理をしておこう。

SKILL.04

現場に合わせて確実な固定を実現する天然素材系ペグダウン

Vol36 Tarp 15

デッドウッドプロテクション型

Vol36 Tarp 14

ツリープロテクション型

Vol36 Tarp 13

ウッドペグダウン型

ペグは持って出掛けなくてもいい。落ちている枝や岩、立木、倒木等を可能な限り利用するからだ。そこにある物を利用すれば持ち込んだ道具の故障で行動不能になるようなケースも少なくなる上、装備重量の削減にも繋がる。緊急時の対応策ではなく、普段からそれを自然にできるようにしたい。とはいえ、自然へのインパクトを最低限に抑えることも重要だ。そこで生きている植物を伐採するのではなく、立ち枯れや倒木を利用するように努め、生きている樹木は支持程度に留めたい。